頭のかたすみ

どっかのだれかのどうでもいいこと。

大人とはなんだったのか

 

ほんとの意味の大人なんていやしないんだなあと気がついたのはつい最近のことで、もちろん身体的な面での線引きは明確にあっても自分が大人になる自覚をしなければいつまで経っても大人になれないんだろう。自分の中の大人像があっけなく崩れていくのを感じた。ここに来るまで人格者と呼べるひとに出会ってきたような気もするけど、今思い出してみればひとりひとり多少の選り好みを持つ人間らしい人間だった。

激しく大人に憧れてはやく独り立ちをしたいと思っていたのは小学生の頃だったか、あの頃は大人の仲間入りをしたくて仕様がなかったのが、今はまだ子どものままでいたかったりする。漠然と子どもは自由だからなんて思ってたんだけど、保護されていることを考えれば行動範囲は自ずと狭くもなるしそういった話をするなら多分大人のほうが自由だ。自己責任さえ負えばすきなことをすきなだけできる。なぜ子どもが羨ましいかというと、あの立場が居心地よかったんだろうなと思う。勝手な見解で物を言えば、同じことをするのでも子どもと大人じゃ期待値が違う。大人でできて当たり前のことが子どもだと褒められる場面も多い(そういう甘えを許されないところで育った子がいるであろうことは置いておく)。今のわたしは大人と認識されるようになって期待はずれだと卑下されるのが怖いのだろうと思う。あと子どもの頃に戻って褒められたい。褒められて伸びたい。

 

自分で自由を掴める立場にあるのは喜ぶべきことで、でも本当の自由ほどこわいものは無いと思う。ぬくぬくするには多少のしがらみが必要。かといって自由意志なんて存在しないとか言うのはやめて齧る程度の哲学はすきだけど頭こんがらがる。