頭のかたすみ

どっかのだれかのどうでもいいこと。

我が家という国



  世の中には常識っていうものがあって、わたしの家にもここでしか使えない法律みたいな暗黙の了解にも似た常識がある。他人に「それ変だよ」って言われても「でもうちではこれが普通なの」って応えるようなごく普通に捻じ曲がった我が家の条例がある。それが会心の出来ならいい。未だ誰も思いつかないような良い考えならいい。
  事実そうでないものもそうであるものもある。わたしが中学生の頃まで行われていた夏休みのキャンプとか、その季節に庭で一回はしてた快晴の日の焼肉とか、他にも、普通だと受け取っていたそれらは両親の努力によって形成されていた一角だったんだなあと今更思う。気づかないままだったらきっと幸せだったけど、ずっと阿呆のまんまだった。我が家という国には悪い条例だってあるけど、多分必要なんだ。それが嫌なら他の国に国籍を移すべきで、今がそのときなんだと思った。
  バイバイ、我が国。大好きだったよ。